冬になると気になる乾燥。
手の甲はハンドクリームなどで頻繁にケアしますが、意外にケアを怠りがちなのが足のすねです。
私はついこの間「なんか膝下がピリピリするな~」と思って足を見たら、すねの部分の皮膚が乾燥してひび割れ、ウロコのようになっていました(/_;)
そこで今回はすねを乾燥から守るための方法や、すねが乾燥しやすい原因などを調べてみました。
**参考書籍**
正しいスキンケア辞典(高橋書店)
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目次
すねのうろこを改善する5つの方法とは?
すねの乾燥を改善するために気をつけたいのは、
- 保湿をする
- お風呂の入り方に注意する
- 肌着は綿を選ぶ
- 血流を良くする
- 湿度を下げない
の5点です。
保湿を怠らない!
肌がうろこのようにひび割れていたり、粉をふいているのは皮膚がとても乾燥している状態です。
潤いを与えるために保湿ケアが必要なのですが、一番良いのがセラミド配合の化粧品(保湿クリームなど)です。
セラミドは角層の水分を守っている保湿物質の中でも一番重要なものになります。
セラミドが配合されている保湿クリームは、一時的に乾燥をカバーするのではなく、肌本来の水分を増やす効果が期待できます。
また、すねはとても皮脂が少ない部分なので、セラミドに加え適度に油分が含まれているものを使うと良いでしょう。
保湿ケアというと尿素配合のクリームなども良く耳にしますが、尿素は硬くなった角質を柔らかくしてくれるものです。
足のすねは皮膚が薄いため、尿素を使うとひりつきなどの刺激を感じる可能性があります。
どちらかというと角質がガサガサに硬くなってしまっているかかとやひじに使った方がいいですね。
保湿のタイミング
セラミドなどの体内の保湿物質は水に触れるだけでも流れ落ちてしまうため、お風呂あがりに何もケアをしないと肌は乾燥してしまいます。
まだ肌がうるおっている状態の時に保湿ケアをするのが理想です。
とは言っても顔のケアを優先すると体の保湿は後回しに・・・そんな方は、ビオレのお風呂で使ううるおいミルクでとりあえずのケアをするのがオススメです。
お風呂の最後にささっと濡れるので無理なく続けられます。
>>ビオレお風呂で使ううるおいミルクの口コミ!実際に使ってみた感想は?
体を洗う時はぬるめのお湯でやさしく洗う
体が冷えている冬はついつい熱いシャワーをかけたくなりますが、熱いお湯は必要以上に皮脂を取りすぎてしまうので、乾燥の原因になります。
少しぬるいと感じるくらいの38℃前後のお湯を使うと良いでしょう。
入浴する際の温度も39〜40℃と少しぬるめに設定し、皮脂が失われるのを防ぐために15分以上の長時間の入浴は避けるのがベストです。
また、体を洗う際に石鹸をナイロンタオルやブラシで、ゴシゴシと洗っている人が多いのですが、洗い過ぎはNGです。
皮膚を落とし過ぎ乾燥を招くだけではなく、肌を傷つけてしまうため、肌トラブルの原因になります。
石鹸をよく泡立て、泡で体を洗うようなイメージでやさしく洗うようにしましょう。
タオルやブラシを使うより手で洗うのが一番肌に優しいです。
肌着は化繊ではなく綿製品を
数年前から薄くて暖かい化繊のインナーを使用する人が増えてきましたが、アクリルやナイロンなど化学繊維でできた服は、皮膚の水分を奪ったりかゆみを誘発したりするので、乾燥が気になる方にはオススメできません。
また、ヒートテックなどに使われている吸湿発熱繊維は、水分を吸収すると熱エネルギーに変わる性質を持っているので、もともと水分の少ない乾燥肌の人は余計に乾燥が進んでしまう可能性があります。
タイツや股引を毎日着用する人は、保湿性のある木綿素材を選ぶと良いでしょう。
化学繊維の衣服を着る場合は肌に直接着用せず、その下に木綿の肌着を着るようにしましょう。
血流を良くする
血行が悪いと十分な栄養や酸素が行き届かず、細胞に元気がなくなり、肌のバリア機能も衰えてしまいます。
そのため、寒さや風など外部からの刺激にも敏感になり、乾燥などの肌トラブルを起こしやすくなります。
すねや足先などの体の末端部分はもともと血流が悪くなりやすいのに加え、気温が低下する冬は更に血行が滞りがちになるので注意が必要です。
血の巡りを良くするために日ごろから運動をする習慣をつけると良いでしょう。
また、入浴後や寝る前に足先やふくらはぎのマッサージをするのもオススメです。
滑りを良くするためにオイルやクリームをつけると保湿もできて一石二鳥ですね。
室温は上げ過ぎず、湿度は60%をキープ
暖房によって暖めた室内は特に乾燥しているので、肌の乾燥が進んでしまいます。
また、室温を上げ過ぎると体から水分が奪われてしまうので、冬でも暖房は20度くらいに設定するのがベストです。
室内の湿度を上げるために加湿器を使用するのが効果的ですが、ない場合は濡らしたタオルを干したり、水を入れたボウルなどを室内に置いたりしても良いでしょう。
室内の設定湿度は60%が目安です。
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すねが乾燥しやすい原因は?
そもそも、すねが体の他の場所に比べて乾燥しやすいのには次の3つの原因があります。
皮脂腺が少ない
すねが乾燥しやすい一番の原因は、皮脂腺が少ないということです。
皮脂腺とは皮脂を分泌する器官で、皮脂は毛穴から出て角層の表面に広がり、水分の蒸散を防いで、肌(皮膚)のうるおいを守る役割をしてくれています。
皮脂腺が少ないすねは皮脂の量も少なく水分が蒸発しやすいので、結果的に乾燥しやすくなってしまうのです。
皮脂の量は加齢とともに減っていくため、年を重ねるごとに乾燥が悪化してしまいます。
皮膚が薄くて突っ張っている
ふくらはぎなどに比べ足のすねだけ妙に乾燥するのは、皮膚が薄くて突っ張っているということが関係しています。
皮膚が薄くて突っ張っていると、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ役割を担っている細胞間脂質を維持しにくくなります。
細胞間脂質とは
細胞間脂質は、角層内で角層細胞同士の間を埋めている脂質のことで、主にセラミド、脂肪酸、コレステロールで構成されます。
角層細胞と角層細胞の隙間を満たすことで、外部からの刺激の侵入や、体内の水分の過剰な蒸散を防ぐ、角層のバリア機能の一端を担っています。
そのためどうしても乾燥しやすくなってしまうのです。
似た部位として鼻の上の部分がありますが、鼻は皮脂が多いため乾燥した空気の刺激を感じにくく、実際に乾燥していても乾燥肌症状が出にくくなっています。
血流が行き届きにくい
下半身は重力の関係で血液や水分、老廃物がたまりやすい場所です。
血液を循環させるには重力に逆らい下から上に血液を送らなければならないため、他の場所よりも多くのエネルギーが必要となります。
第2の心臓と言われているふくらはぎの筋肉が心臓の代わりに血液を心臓へと戻す役割を担っているのですが、もともと筋肉量が少ない女性や、運動不足などでふくらはぎの筋肉の機能が低下していると、血液を心臓へ戻すことができず血行不良を引き起こしてしまいます。
そのため、先ほど説明したように細胞の栄養不足から肌が乾燥しやすくなってしまうのです。
乾燥がひどい場合は皮膚科に相談
皮膚が乾燥することは誰にでもありますが、皮膚の乾燥が進んで乾皮症と言われる状態になり、それが進行すると乾燥性皮膚炎になることがあります。
乾燥性皮膚炎は、皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)とも呼ばれます。
肌の乾燥だけでなく、赤みなどの湿疹の症状がみられる場合は、乾燥性皮膚炎の可能性があります。
放置しているとどんどん悪化してしまうので、赤みやかゆみ、湿疹がひどい場合は、早めに皮膚科に相談しましょう。
乾燥性皮膚炎の治療の基本は、皮膚の乾燥を抑えることになりますが、医療機関では症状に合わせた外用薬の保湿剤を処方してもらえます。
まとめ
足のすねは
- 皮脂腺が少ない
- 皮膚が突っ張っている
- 血の流れが悪い
などの理由から乾燥しやすい場所です。
乾燥してうろこ状になってしまった皮膚を改善するには、
- 保湿ケアを継続する
- 熱いお湯を使わず体は優しく洗う
- 肌着は綿製品を選ぶ
- 血行を良くする
- 湿度を下げない
という5つのことに気を付けることが大切です。
私はむくみやすい体質なので、クリームで保湿しつつマッサージで血行を良くしていきたいと思います!
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