昔から足の裏が黄色い私。
母親からは
「みかんばっかり食べてるからあんたは手も足も黄色いわね~」
と言われていました。
確かにフルーツが好きなので人より多くみかんを食べていたかもしれませんが・・・大人になってあまりみかんを食べなくなってからも変わらず黄色い足の裏。
何か他の原因があるのでは?と思い、足の裏が黄色くなる原因や改善方法を調べてみました。
**参考資料**
国立がん研究センターHP
栄養の教科書(新星出版社)
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足の裏が黄色くなる原因は?
足の裏が黄色くになるのには次の3つの原因があります。
- 柑皮症
- 肝臓消化器系の疲労
- 貧血
それぞれ詳しく見ていきます。
柑皮症
柑皮症とは、みかんなどの柑橘類やカボチャに多く含まれるβカロテンという色素が顔の皮膚、手のひら、足の裏などに沈着して、黄色く見える症状のことです。
βカロテンは、皮膚の角質層に沈着しやすいといわれているため、角質層が比較的厚い足の裏や手の平に特に症状が出やすいようです。
私がずっと言われていたのはコレですね・・・(迷信じゃなかったんだ(´・ω・`))
βカロテンはみかんのほかに
- ニンジン
- カボチャ
- パセリ
- ほうれん草
- オクラ
- ブロッコリー
- シソの葉
- アンズ
- マンゴー
- とうもろこし
- スイカ
- トマト
- うに
- 焼き海苔
などに多く含まれています。
みかんだけではなく緑黄色野菜にも多く含まれるので、ダイエットや健康のために野菜ジュースやサプリメントで緑黄色野菜の摂取が増えた現代は、季節を問わず柑皮症が見られるようになりました。
確かに私も割と野菜中心の生活です。
対処法
βカロテンの摂取量を減らせば数か月で元の皮膚の色に戻るので、特に治療などは必要ないみたいですね。
ただ、カロテンは脂溶性(脂に溶けやすい性質)であるため、高脂血症があると血中カロテンが上昇しやすくなります。
また、甲状腺機能低下症、腎疾患、糖尿病などでもカロテンの代謝異常が生じ血中濃度が高まるため、柑皮症を生じる可能性があるようです。
ですから足の裏や手が黄色い以外にも何か気になる症状がある場合は、楽観視せず一度病院で採血検査を受けることをオススメします。
消化器系が弱っているサイン
足の裏は「第二の心臓」といわれているように、その人の健康状態を映す鏡のような存在だと言われています。
足の裏が黄色くなっている人は、疲労やストレスが溜まっている可能性があります。
お酒の飲みすぎによる肝臓機能の低下や、消化器系の臓器の疲労によって足の裏が黄色くなってしまうのです。
それはなぜかというと、肝臓の機能が低下すると、ビリルビンと呼ばれる黄色い色素が代謝できずに血中で増加してしまい、それによって白目や皮膚が黄色く染色されてしまうからです(黄疸)。
この場合、足の裏だけではなく全身が黄色くなるのですが、皮膚をみて黄疸があるかどうかを判定するのは私たち日本人のような黄色人種では難しく、とくに軽度の場合ではほとんどわからないそうです。
病気が疑われる黄疸の場合は、
- 全身の倦怠・疲労感
- 皮膚のかゆみ
- 風邪の症状、
- 発熱
- 尿の色が濃くなる
などの他の症状を伴います。
対処法
過度な飲酒に心当たりがある方は、しばらくお酒を飲むのを控え、肝臓を休ませてあげましょう。
理想の足の裏の色はピンク色です。
足の裏が黄色いことが多い方は、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事を心がけるだけではなく、ストレスをため込まない、休刊日を設けるなど、規則正しい生活を送ることが大切です。
足の裏が黄色くなっている以外にも先ほど紹介したような症状がある場合は、肝炎や肝硬変などの肝臓の病気からくる黄疸の可能性がありますので、早めに病院で診てもらってください。
貧血
人の皮膚の色素というのは、
- メラニン(茶色)
- ヘモグロビン(赤色)
- ビリルビン(黄色)
- βカロテン(黄色)
で成り立っています。
ヘモグロビンが減少した貧血状態になると、赤色の色素が失われるため、残りの3つの色素が反映されて、足の裏の皮膚も黄色に見えやすくなるのです。
また、黄色人種の場合赤みが消えると黄色く見えやすいという特徴があります。
そして実は、ビリルビンは、ヘモグロビンの一部が代謝されて出来たものです。
赤血球は寿命(約120日)が来ると脾臓や肝臓で壊され、そのときヘモグロビンも壊れてビリルビンができます。
このビリルビンは血液の流れに乗って肝臓へ運ばれ、最終的に便の中へ排泄されるのですが、肝臓でのビリルビンの処理が追いつかなくなる程たくさんの赤血球が壊れると、血液中のビリルビン濃度が増加することになります。
赤血球がたくさん壊れると貧血になるので(溶血性貧血)、貧血と黄疸は関係していると言えるのです。
対処法
規則正しい生活を心がけるのはもちろんのこと、貧血を改善するためには食事で鉄分を多くとることが大切です。
豚などの動物レバーやアサリなどの貝類、小松菜やほうれん草などを積極的にとるようにしましょう。
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それぞれを見分ける方法は?
足の裏が黄色くなる原因は、大きく分けると柑皮症か黄疸によるもののどちらかです。
柑皮症の場合、全身が黄色くなるのではなく、足の裏や手の平など角質が厚い部分に症状が現れます。
それに対し黄疸は全身に症状が出るのですが、日本人の場合もともと黄色味がかった皮膚の色をしているので判別が難しいです。
ですから、通常、黄疸があるかどうかの判断は、眼球結膜(白目の部分)をみて行います。
柑皮症で白目が黄色くなることはありませんので、白目が黄色くなっていれば黄疸によるものと考えられます。
まとめ
みかんの食べ過ぎで足の裏が黄色くなるというのは本当だったのですね。
母親が適当なことを言っているのかと思っていました(^^;)(失礼)
昔ほどみかんを食べなくなった今も少し足の裏が黄色いのは、緑黄色野菜をたくさん摂取しているからというのには納得でした。
野菜ジュースも良く飲みますし。
また、肝臓の機能の低下や貧血によっても肌が黄色くなるようなので、日頃から足の裏の色をチェックし、いつもと色が違ったら体が疲れているサインと受け取って、十分な休息をとるようにしていきましょう。
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