一般的に給料が低いと言われがちな事務員のお仕事ですが、実際みなさん平均してどのくらいのお給料をもらっているか気になりますよね。
現在私も事務員として働いているのですが
「私の給料って他の人と比べてどうなんだろう?」
と気になったので、国の調査結果や転職サイトなどをもとに、事務職の平均的なお給料事情を雇用体系や年代別に調べてみました!
その他にも実際に私が行っている業務内容についてや、お給料をアップさせるために気をつけたいことなどを紹介していきたいと思います。
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目次
事務職の平均年収は?
人事院で毎年行っている職種別民間給与実態調査(平成29年度)では、
事務係員の平均支給額は
329,430円/月(内時間外手当39,559円)でした。
調査した人の平均年齢は36歳だそうです。
これって・・・正直高すぎる気が(笑)
みんなほんとにこんなにもらってる(´・ω・`)??
時間外手当を抜いた289,871円を基本給として、夏1.5ヵ月冬2.5ヵ月のボーナスが出るとしたら、年収4,637,936円ですよね。
おそらくこの調査でいう事務係員は一般的にイメージする事務員ではなく、様々な事務職を総合しての結果かと思います。
私の感覚とはかけ離れていたので、他の転職サイト等で“事務員”の平均的な給料事情を調べてみました。
ちなみに北海道に住む現在20代後半(女)の私の給料(正社員)は
総支給196,000円ー控除合計額41,422円=手取り154,578円で、
年二回の賞与を含めた年収は約300万円になります。
事務系正社員の平均年収は?
転職大手サイトDODAによると、
20代~50代事務アシスタント系職業の平均年収は329万円
(男性 379万円、女性 314万円)でした。
年齢別に見てみると
- 20代 298万円
- 30代 343万円
- 40代 379万円
- 50代 424万円
となっています。
このデータは一般事務の他に
- 営業事務
- 医療事務
- 秘書/受付
- 貿易事務
- 翻訳/通訳
などの職業も入っているので、みなさんがイメージする事務員とは少し違った業種も含まれています。
一般事務のみだと平均年収は328万円(男性 380万円、女性 309万円)で、
年齢別に見ると
- 20代 297万円
- 30代 340万円
- 40代 376万円
- 50代 425万円
という結果でした。こちらのデータは“DODAエージェントサービスに登録した約29万人のデータを元に、正社員として就業している20~59歳までのビジネスパーソンの平均年収”をもとに作成されたものです。
パートなどの非正規雇用では?
大手求人サイトタウンワークに載っていた事務職の求人情報をもとに、地域別にざっくりとした時給の平均を出してみました。
北海道 900~1000円 (最低賃金810円)
東京 1100~1300円 (最低賃金958円)
大阪 950~1050円 (最低賃金909円)
福岡 900円~1000円(最低賃金789円)
どこの地域も最低賃金プラス100円~200円くらいが相場なようですね。
これはだいたいの目安なので正確なものではないのですが、知っておいて損はないと思います。
私もよく求人サイトを利用するのですが、事務職で検索したらこれよりはるかに高い時給の求人が出てたりします。
しかしよくよく調べてみたら営業の仕事も入っていたりとか、実はコールセンターだったりとか事務の仕事じゃなかったりするんですよね。
ですから相場より100円以上高かったら“本当に事務の仕事なのかどうか”条件をよく調べてみるなどした方が良いかもしれません。
実際は地域によって違いが
求人情報を見ても東京などの首都圏と地方だと給料にかなり違いがあります。
東京だと正社員の一般事務の募集をみるとほとんどが月給20万円以上~ですが、私の住んでいる北海道だと、中心部札幌でも正社員の一般事務の募集は月給16万円~というのが結構あります。
ですから地方だと先ほど紹介したような平均年収には届かないことが多いと思います。
求人・転職情報サイト「はたらいく」が実施した職種別平均年収・月収調査(2014~2015年)では、
一般事務の平均年収252万円、平均月収18万円
という結果でしたが、地方に住む私の感覚としてはコチラの方が実態に近い感じがしました。
事務員がもらえる手当にはどんなものがあるの?
基本給の他にもらえる手当は、時間外手当などを除き、その支給は各企業の裁量に任されています。
職種関係なく通勤手当や住居手当は支給される会社がほとんどかと思いますが、私の住んでいる北海道では寒冷地手当(燃料手当)というのもあります。
雪国など寒さの厳しい地域では、冬の時期暖房費(ストーブなどの燃料代)がかなりの金額になるので、それを補填するような手当ですね。
このような地域特有の手当の他に、それぞれの会社によって差があるのが資格手当です。
資格手当
資格手当は各会社によって支給される資格の種類・金額に違いがあります。
専門職ではその専門分野ごとにたくさんの資格があるかと思いますが、事務職でもらえる資格には以下のようなものがあります。
- 日商簿記(主に2級以上)
3,000~20,000円 - 秘書検定(主に2級以上)
500~10,000円 - 宅地建物取引士
10,000~30,000円・・・など
手当がもらえる資格の種類や実際に支給される金額については、会社の就業規則の給与規定のところに記載があるはずなので、気になる方は一度調べてみるといいかもしれません。
MOS ExcelスペシャリストMOS Wordスペシャリストなど、Officeソフトに関する資格は仕事をする上で役に立つことはありますが、資格手当をもらえる会社は少ないでしょう。
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業務内容
ビルやアパートの管理会社の事務をしている私の業務内容はこんな感じです。
- 電話・来客対応
- 上司に頼まれた資料の作成
- 毎月の入力作業
- 振り込みや入金など銀行へのお使い
- 郵便物の送付などの雑用業務
- 掃除
- (保険業務全般)
小さな事務所で私しか事務員がいないので、雑用は基本一人で行っています。
デスクで自分の仕事をしつつ、電話が鳴ったら一番でとり、来客があったら受付をして、というような感じです。
時間が空いているときに拭き掃除をしたり、事務用品のチェック(なくなりそうなものがないかなど)補充をしたりしています。
正直全く忙しくはないので、自分で仕事のペースを調整しながら比較的自由に働いています。
保険業務はなぜか途中からやることになりました(*_*;
最初は「資格を持っている人がもう一人くらい必要だから」という理由で資格を取り(損保一般試験)、申込書の作成や郵送などの補助業務だけの予定だったのですが、元の担当者の退職に伴い保険業務全般を担当することになりました。
件数自体は多くないですが、せっかく事務で入ったのに、と正直ちょっと不満です(笑)
小さな事務所だと社員の人数が少ないので、業務内容が幅広くなることが多いです。
1日のスケジュール
だいたいの1日の流れとしてはこんな感じです。
朝
・メールチェック
・ポットやコーヒーサーバーの補充
午前
・データの入力
・銀行振り込み
午後
・資料作成など
・郵便物の送付
急に何か仕事を頼まれることもあるので、急ぎであればすぐ片づけて、そうでなければひと段落してから作業に取り掛かってという感じです。
1ヵ月の中でだいたいやることが決まっているので(月初は請求書くばり、月末は支払い業務など)、急に仕事を頼まれたときでも困らないように、月の中旬など暇な時期に自分の仕事を片付けるようにしています。
給料に見合っているか
実際仕事の内容だけでいえばめちゃくちゃ楽なので、見合っているというよりおいしい仕事だなと思っています。
実際私の年収は300万円程度で、同世代の平均年収と比べたら低いのですが、
20代後半の平均年収:374万円
男性:392万円 女性:344万円(DODA調べ)
残業もないですし、有給も好きな時に取れるなど、待遇面でも恵まれているので文句は言えません。
友人や知り合いから、医療事務で手取りで13万円くらいという話も聞くので、仕事量のわりにはいい給料だと思っています。
給料をあげるには?
大企業の事務職なら昇給の道もあるかと思いますが、私のように比較的小さな事務所の事務員だと昇給というのは難しいと思います。
年齢給として1年ごとに給料は上がりますが数千円程度のところが多いので、その分税金が増えることを考えると手取りとしてはほとんど増えません。
資格を取ろう!
とはいえ、少しでも給料を上げたい!ということであれば一番手っ取り早いのは資格をとることです。
会社によってもらえる資格の種類や金額は違うのですが、条件を満たせば毎月手当が支給されるので、余裕のある人は資格取得にチャレンジしてみるのも手ですね。
ちなみに私は宅地建物取引士と損保資格の両方で手当てをもらっています。
ただ、この資格手当上限が決まっている場合も多く、その場合いくらたくさん持っていても上限以上の金額はもらえません。
例
資格手当一覧(上限13000円)
- 宅地建物取引士 10000円
- 損保資格 3000円
- 日商簿記2級 3000円
上記の資格3つすべて取得していたら本来16000円もらえるはずですが、上限13000円と決まっているので支給額は13000円となります。
金額の大きい方のみ支給されるという場合もあります。
上司に頑張りを認めてもらうには?
実際に自分の仕事を評価してもらうということを考えると、事務の仕事は目に見えて成果がわかるわけではないので難しいですが、日ごろから“何のためにこの作業をしているのか”を考えながら仕事をするといいと思います。
経験上、事務の仕事は他の仕事に比べてその人の裁量が大きいです。マニュアルがあるわけではないので、ある程度自分のやり方でやることが出来ます。
例えば、何かの資料の作成を頼まれたときに、とりあえずデータを拾って表をつくるのと、「何のために」この資料が必要で「この資料で何を示したいのか」を考えたうえで表をつくるのでは、資料の質が全く違ってきます。
また、年配の上司の場合、数字が小さいと9割がた指摘が入るので(笑)“見やすさ”を意識することも大切です。
常にそういったことを考えながら作業をすると、他の人との差別化ができ、評価してもらいやすくなるのではないでしょうか。
まとめ
事務員のお仕事は残業が少ない所が多く、プライベートと両立しやすいという点からも人気の職業です。
しかし、他の職種と比べて給料が低い、昇給が少ないといったデメリットもあります。
少しでも給料を上げるためには、空いた時間で資格を取得したり、作業の質を良くすることで自分の評価を上げたりなどの努力が必要です。
また、時給換算するとそんなに変わらなくても、年二回の賞与(ボーナス)がある分年収で考えると断然正社員の方が給料が高いです。
求人欄を見ると、事務系の資格の有無より事務職経験を優遇している傾向があるので、現在パートで事務員として働いている方は、正社員を目指して転職するのも手だと思います。
未経験の方でも募集はあるので、まず働いてみて経験を積みながらスキルアップを目指して頑張りましょう。
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