暑かったり、恥ずかしかったりすると赤くなる顔。
でも人によって程度が全然違いますよね。
すぐ真っ赤になる人もいれば、顔色がほとんど変わらない人もいます。
私は割とすぐ顔が赤くなるタイプなので、赤くなりにくい人がうらやましいです。
ですが、そもそもどうして顔が赤くなるのでしょうか?
今回は顔が赤くなる原因から対処法について調べてみました。
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目次
顔が赤くなる理由
顔が赤くなる理由は、簡単に言うと毛細血管の広がりです。
顔の毛細血管が広がると、そこを流れる血液が多くなり、血液が渋滞して血液が滞るため肌の外から血管が透けて赤く見えるようになるのです。
皮膚の下(真皮)にある毛細血管は通常皮膚の表面からは見えませんが、皮膚が薄く毛細血管の密度が高い顔は赤くなりやすいです。
特に頬や鼻は毛細血管の密度が高いため、ほてりやすく赤さが目立つ部分です。
毛細血管が広がるにはいくつかの原因があります。
熱を逃がすため
人間を含めた恒温動物(周りの環境がどうであれ、体温を一定に保つことが出来る働きを持っている動物)は、暑かったり運動したりして体温が上がると、体温を下げるために皮膚血管を拡張させ、体表面の血流を増加させることで体の熱を周囲に放散させます。
ですから暑い時や運動した後に顔が赤くなるのは自然な現象と言えます。
交感神経が活発になっている
緊張したときやストレスを感じた時、人は交感神経が活発になります。
交感神経が活性化すると、毛細血管が膨張してしまうため、顔が赤くなるのです。
交感神経が優位に働くと、筋肉を緊張させます。
筋肉が緊張すると血液の流れが悪くなり、身体の中心や頭部に熱が集まって顔がほてる原因になってしまいます。
急な温度変化
寒い屋外から急に暖かい部屋に入った時に、顔が真っ赤になることがありますよね。
外では体温の低下を防ぐために収縮させていた毛細血管が、急な気温の変化であたためられて拡張した状態になり、太くなった血管が透けて赤く見えているのです。
顔が赤くなりやすい人の特徴と対処法
皮膚が薄い
肌が薄いと、毛細血管が透けて見えやすくなります。
遺伝によりもともと皮膚が薄い場合もありますが、加齢によっても肌の土台となるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが不足することでも肌が痩せて薄くなっていきます。
また、毛穴の黒ずみやニキビを気にしてピーリング(古い角質を取り除く)をしすぎてしまうと、角質がはがれ皮膚が薄くなる原因になります。
<対処法>
皮膚が薄いと摩擦による刺激を受けやすいので、洗顔やクレンジングはできるだけ優しく行ってください。
また、コラーゲンやエラスチンを含む食べ物や、それらの成分の生成を促す女性ホルモンの働きを助けるイソフラボンやビタミンEを多く含む食品を多くとり、肌が薄くなるのを防ぎましょう。
- コラーゲン 手羽先、鳥軟骨、牛すじ、鮭
- エラスチン 鳥軟骨、牛モツ、牛すじ、小魚
- イソフラボン 大豆製品
- ビタミンE アーモンド、落花生、うなぎ、たらこ、アボカド
自律神経が乱れている
人前で話をすると緊張して急に顔が赤くなるのは一時的なものですが、緊張や精神的なストレスが続いたりすると慢性的に顔の赤み(ほてり)を感じやすくなります。
血管は自律神経の働きによって拡張と収縮を繰り返し、血液の流れる量や速度などが調節されているのですが、ほてりがずっと続く、または寒暖の差がそれほど激しくなくてもほてるという場合は、体温を調節する自律神経の働きが低下し、交感神経に偏っている可能性があります。
ストレスや不摂生などにより自律神経が乱れることにより、血管の拡張と収縮のバランスが乱れ、拡張された状態のままになってしまうのです。(赤ら顔)
また、人前で何かをしたり話したりするときに、必要以上に緊張して顔が赤くなってしまうのは赤面恐怖症(赤面症)という対人恐怖症の一種です。
極度の緊張状態に陥りやすい赤面症は、自律神経の一つである「交感神経」が優位になるストレス反応により、血流が活発になり必要以上に顔を赤くしてしまうのです。
<対処法>
日頃からストレスをためない、十分な睡眠をとるなど、自律神経が乱れないように心掛けましょう。
赤面症は他人から顔の赤みを指摘されたことなどがきっかけで、赤面する前から顔が赤くなる事が怖くなってしまうことによって起こります。
精神的なトラウマが原因なので、一度クリニックで相談してみるのも良いかもしれません。
冷え性
冷え性の人は、血の流れが滞っているため心臓から遠い部分に血液がいきにくくなり、手先足先が冷たくなります。
手足の末端に行くはずだった血液は、顔を中心とした上半身に集まってしまうため、顔がほてり、赤くなってしまうのです。(体は本能的に、手先・足先の体温を下げてでも頭部の温度が下がらないようにするそうです。)
血行不良が続くと、静脈やリンパ管などの体液が正常に循環したり流れたりする事ができずに、一定の場所に滞留してしまい、いわゆるむくみを引き起こします。
<対処法>
冷え性改善には全身の筋肉を動かす全身運動が一番効果的です。
体の熱の約6割は筋肉によってつくられるため、背中・お腹・お尻・太股などの大きな筋肉を鍛えるのが効果的です。
また、血液を心臓に戻すポンプのような働きをしているふくらはぎの筋肉を鍛えると、むくみの改善にもつながります。
むくみについてはこちら↓の記事をご覧ください。
>>私ってむくんでる?むくみの原因と簡単チェック方法
>>老廃物を流してスッキリ美脚に♪エステティシャン直伝!むくみ改善&セルライト撃退マッサージ
また、栄養バランスの良い食事や、熱が発生しやすいタンパク質を多くとるのもオススメです。
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お酒を飲むと赤くなるのは?
アルコールに含まれるアセトアルデヒドの作用で、毛細血管が拡張されることで顔などが赤くなります。
アセトアルデヒドは交感神経を活発にする作用がとても強力なのに加え、アルコール本来が持つ血流を促す作用も手伝って、お酒を飲むと顔が赤くなるという現象が起きるのです。
赤くなる人と赤くならない人の違いは?
しかし、お酒を飲んでも全く赤くならない人もいますよね?
それはその人が生まれつき持っているアセトアルデヒドを分解する『アセトアルデヒド脱水素酵素』(ALDH)が大きく影響しています。
ALDHの1つである『ALDH2』の活性は、その人の遺伝的要素によって決まります。
ALDH2の活性には人によって生まれつきの強弱があり、3タイプに分類することができます。
・ALDH2が安定で正常な動きをする(アルコールを分解、無毒化できる)
→「活性型(NN型)」
・まったく飲めなくはないが、基本的には酒に弱く、普段からアルコールを摂取していない場合、顔も赤くなりやすい
→「不活性型(ND型、低活性型)」
・ALDH2が完全に失活した、酒に弱いというより、まったく飲めないといったほうが正しい
→「失活型(DD型)」
お酒を飲んだ時赤くなるのは不活性型と失活型ですが、不活性型は個人差が大きく、年齢や性別、体の大きさによっても赤くなりやすさが違ってきます。
また、毛細血管への反応には個人差があり、失活型なのに顔が赤くならない珍しいタイプの人もいます。
<対処法>
赤くなるのを少しでも抑えるためには、お酒と一緒に食事をとるのが効果的です。
食べ物をお酒と一緒に摂ることで、血液中のアルコール(エタノール)濃度が急激に上がっていくのをおさえることができ、急激に酔いが回るのを防ぐことができます。
それはなぜかというと、実は肝臓だけでなく胃の中にもアルコールを分解する酵素(アルコール脱水素酵素)が存在しているからです。
食事成分が一緒に存在することで、胃の中に長く留まることになり、胃の中で分解されるアルコールの量が増えて、結果的に身体の中に吸収されて入っていくアルコールの量が減ることになり、血液中のエタノール濃度が下がると考えられます。
皮膚自体が赤くなりやすいのは敏感肌かも?
今まで紹介してきたのは肌の内側から赤みが出るタイプでしたが、肌自体が赤くなっているという場合もあります。
いわゆる敏感肌の方は、肌が乾燥し、肌本来のバリア機能が低下しています。
バリア機能が低下した肌は、通常より刺激を受けやすくなっており、炎症が起こると、早く治そうとして毛細血管を拡張・活発な状態にします。
通常は、トラブルが治まると毛細血管が収縮して血流が正常に戻るのですが、敏感肌の場合は、バリア機能の低下により炎症と改善が何度もくり返されることで、毛細血管の拡張が戻らなくなってしまうのです。
つまり、敏感肌特有の「肌の赤み」は、皮膚の炎症+血流がさかんになって肌内部が“ほてった”状態なのです。
<対処法>
敏感肌は肌が乾燥することによって引き起こされます。
こちら↓の記事で敏感肌を改善する方法について紹介していますのでご覧ください。
まとめ
肌が赤くなる原因『毛細血管の広がり』は、様々な要因で起こることがわかりました。
私はもともと皮膚が薄いのに加え、暑がりなので顔が赤くなりやすいのかもしれません。
ちなみにお酒は飲めるのですが、飲むと顔だけではなく全身真っ赤になるのでおそらく不活性型ですね(^^;)
年を重ねるにつれ女性は特に自律神経の乱れ、血行不良などで顔がほてりやすくなります。
適度な運動やバランスの良い食事など、日ごろから自律神経を整えるような生活を心がけましょう。
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